Fujiyoshida-Balcony
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地域とクリエイティブな活動をつなぐバルコニー
富士吉田市は、まちのどこからでも壮大な富士山を身近に眺めることができるため、美しい自然と人々の生活が一体的となっている、日本の中でも特別な地理的魅⼒を有している。
また、本計画物件である旧製氷工場の建物は、鉄骨のストラクチャーや土間コンクリートが露出されていて、新築とは違う、荒々しく⼒強い活気に満ちた空間。それは、クリエイティブな活動や起業家などの前向きな人材を受け入れるに相応しい建築であると感じる。
しかしながら、空間の大きさに対して窓が少なく、ベランダも持ち合わせていないため、屋外の自然が感じられない。さらに屋内での活動が外部へ伝わらず、中で何が⾏われているか分かりづらい、というのはもったいないと考えた。
そこで、外壁に大きな窓を開けて、一階の半分近くをピロティとする。さらに木造部分を解体・撤去し、「Fujiyoshida-Balcony」を新設する。
このバルコニーは、テラスのような、縁側のような、階段室のような建築。屋外の展示室であり、創作の場であり、劇場であり、会議室であり、休憩室であり、あるいは移動空間であり、活動のシンボルでもあるような、とても多義的な場所だ。屋外と屋内を連続的につなぐ。地表面と上階に活動がまたいでいく。
地域とクリエイティブな活動が出会い、活発な交流が生まれるプラットフォームを目指す。