incomplete house

incomplete house ロの字型フレームがズレながら連なる
incomplete house 模型写真 全景
incomplete house 模型写真 鳥瞰
incomplete house 模型写真 鳥瞰
incomplete house 模型写真 近景
incomplete house 模型写真 上から
incomplete house 模型写真 中庭、テラスを見下ろす
incomplete house 模型写真 アプローチ付近から見通す/入れ子状に内外が繰り返す
incomplete house テラスからリビング、エントランスを見る/外→内→外
incomplete house フレームの隙間が坪庭となって光や風を内部にもたらす
incomplete house 複数の部屋を同時に見渡す
incomplete house ズレが個別の領域をつくりながらも、ひとつの住宅として連続的につながる
incomplete house 和室からベッドルーム、クローゼットを見る/変化に富む奥行き
incomplete house 和室を見る/左奥に床の間、右奥にエントランス
incomplete house 下宿先として使用されているハナレを見る
incomplete house 街区として夢想する

スタイルなきスタイル(未完成であること)

はたして、つくばに固定されたスタイルというものが必要だろうか?つくばは常に実験的に新しいものを受け入れてきた。
つくばの持つ実験性。それは常に新しいこと。常に流動的であること。常に変化し続けること。そこにこそつくばという都市の魅力と可能性が含まれている。
固定的なスタイルを拒否する。「スタイルなきスタイル」。それは完成してしまわないということ。未完成であること。未完成の持つある種の「強さ」がつくばという都市を常に新鮮で面白くする。
一つの住宅が「未完成」につくられることを提案する。おおらかに。軽やかに。変化を感じながら。自由に。

小さなリレーションシップ

4.5m×2.7m×1.8mのロの字型フレームがただ連なって住空間をつくり出す。フレームとフレームの小さなリレーだけが一つの住宅をつくり出していく。フレームの連なりとは、掘り進む洞窟のように「未完成」である。機能を限定しない。住む人を拒まない。本質的なバリアフリー。フレームは少しずつズレながら連なる。
このズレが、時に樹を避けて庭をつくったり、時に部屋間や住戸間のプライバシーをコントロールしたりする。連続と独立。ズレによって生まれる奥行きが「住むための場」を構築していく。

環境/資源が住宅内に入り込む

この住宅は敷地にポツポツと軽やかに置かれる軽装備な住宅。そんな軽装備ゆえに住宅内につくばの環境/資源が簡単に入り込んでくる。例えば、ロの字型フレームの連なりの一部を大きくズラすだけで
容易に「ハナレ」空間が出来上がる。その一室を学園都市に通う研究者や学生に下宿先として貸し出す。とたんに住宅内に知的資源がにじみ込んでくることになる。それは下宿先だけでなく、小さなオフィス、ギャラリー、ラボ、アトリエ、ショップなども考えられる。つまりは都市という得体の知れない環境が生活に歩み寄り、楽しさと豊かさをもたらしてくれる、そういう可能性がつくばにはある。
つくばでしかできない気軽な環境/資源とのつきあい方をこの軽装備な住宅が可能にする。


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