現在、日本で最も一般的な木造2階建て住宅の形式を、実は「4層」と解釈を広げることで、災害に強く、住み心地の良い住宅を提案する。
・第1層は基礎。基礎のRC壁を2m程度まで高くし防水を施すことで、標高の低い地域における住宅の浸水被害を抑える。
よって第1層には、窓やドアなどの開口部は一切設けない。
・第2層は、第1層に光や通風をもたらす為の木造トラス空間。寝室や水回りに安定した環境を届ける。
・第3層はリビングスペース。滞在時間の⻑い居住空間のため眺望や日当たりの良い2階レベルとする。
・第4層は小屋裏空間。防災備蓄庫のための納⼾とし、通常デッドスペースになる空間を積極的に利用する。
バルコニーから梯子で直接、屋外からのアクセスを可能にしており、非常時の利用にも備えている。
防災性と日常の快適性を両⽴させること。
標高の低さという地理的特徴が建築を通して生活の豊かさに変換されること。
津島市という土地でしか生まれることのない、地域的でかつまちに繋がる住宅を目指す。