「そして父になる」を観ました。
公開も終わって、いまさらですが、食い入るように観ました。
去年、子どもが生まれたので、映画館で見ることができなかったので、
DVDを買って来て観ました。
泣けました。
考えました。
何度か観ました。
また、何度も観たいです。
そして〇〇になる、の〇〇に違うものを入れてたりしました。
この映画のように、子どもの取り違えというような重大な事件は
日常的にはあまり起きないかもしれません。
だけれども、日常の中にも小さな事件はたくさんあって。
子どもが僕と一緒に手拍子をするようになったとか、
バナナが好きらしく、食べ足りないと表現するようになったとか、
ハイハイが早くなったとか、
お風呂に一緒に入ることが習慣になったとか、
仕事を頑張る理由が一つ増えたとか。
日常は、そのような小さな事件が積み重なって作られる。
身近で些細な層が少しずつ積み重なって。
だんだんと。ゆっくりと。
特別でない特別なことがささやかに。
父になる。
人生をかけて自分全体で「なっていく」。
小さな小さな事件を積み重ねながら。
一生分の時間をかけて。