今日は半田市でも雪が降っています。
(今は雨に変わってきているようですが。)
雪は、街の姿をがらりと変えてしまう力があります。
それにはいつも驚くのですが、
見慣れていたはずの景色がとても美しく見えるのです。
凛として。
細やかな白が反射して。
雪化粧という言葉がありますが、化粧のように雪は街の表情を新鮮なものにしてくれます。
その新鮮さのおかげでこの街をもう少し普段も、よくよく見てみたいと思ったりします。
そんな雪に覆われた景色を見ると、
川内倫子さんの写真を思い出したりします。
ふわっとした光に満ち満ちた川内倫子さんの写真は
その写真の対象物に目が行くより先に、
その繊細な明るさに自分の目が向いているような気がします。
対象物の多くは、普段のものだったり、毒々しかったり、
残酷だったり、目をそむけたくなるような切なさや青春だったりします。
そういうものが雪のように繊細な光に満たされて、
新鮮さや尊さを与えられているように感じるのです。今日のように。